性病の予防
感染
性病は主に性行為などから、菌やウイルスを含む血液、精液、膣分泌液などを通じて感染をしたり、粘膜などの密接な接触によって感染します。具体的には、男性の精液が女性性器の粘膜や小さな傷口などに接触すること、膣分泌液が男性性器の粘膜や尿道口に接触すること、そして、男性性器の粘膜と女性性器の粘膜が接触することで感染の可能性が出てきます。 ただ、セックス以上に危険な行為としては、アナルセックスになります。なぜなら、直腸は膣よりも傷がつきやすいため、その傷口からウイルスや菌が侵入しやすくなっています。特にHIVや梅毒に関しては主に血液感染しやすいので感染率も通常より高くなります。 セックスをしなくても、フェラチオなどのオーラルセックスで性器や咽喉にクラミジアや淋菌などの感染を起こすケースが増えてきています。 つまり、日常生活を共にしているだけでは感染することはありませんが、性行為の経験がある人であれば、誰でも感染する可能性があるということです。
予防方法
性病の予防方法としては、多数あげることができますが、最大の予防策はやはりコンドームです。しかし、これでも100%感染を予防することはできません。 下記で性病を予防するための項目を記入しておいきますので、確かな知識で確かな予防を行ってください。
主な予防方法
予防1コンドームを使用する
コンドームの使用は、一番簡単で確実な感染予防ができます。ただ、コンドームでは予防できない性感染症も存在しますので、感染の確率は低くともあります。 まずは正しい方法で正しいタイミングで使用してください。具体的にはオーラルセックスやアナルセックスの場合でもあってもコンドームを使用することで、高い確率で予防することが可能になっています。
予防2不特定多数の人と性行為をしない
お互いに感染していない場合はもちろん感染の可能性はありませんが、性病の中には自覚症状がないものも数多く存在します。誰がどのタイミングで性病に感染しているのかが分からないので感染を防ぐためにも不特定多数の人との性行為は避けてください。
予防3正しい知識をつける
性病に関して正しい知識を知っている人は少ないのではないでしょうか。症状、感染経路、予防方法など正しい知識を知っているだけでも感染を防ぐことができます。 症状がひどくなって取り返しがつかなくなってしまったり、知らない間に恋人や配偶者に移してしまっていたりしないためにも、正しい知識をつけて、しっかりと予防してください。疑いがある場合は迷わず、病院で相談・検査をしてください。
その他の予防方法
性行為の前に身体を清潔にする
人の身体には感染の原因になる菌がたくさん付着しています。性行為をする前に性器や皮ふ、口の中に付着した菌をできる限り洗い落として清潔にすることが望ましいと言えます。 また、ベッド等の環境が不清潔の場合も感染の原因になりかねますので、清潔にしておいてください。
野外での性行為は避けてください
野外は様々なウイルスや病原菌が存在しているため、衛生面が非常に悪いです。汚れた爪や指からも感染する可能性がありますので、野外でも性行為は避けて頂くことが望ましいです。
性行為の前に排尿・排便をすませる
便の中のウイルスが口を通じて感染することもありますので、排便をして肛門付近を清潔に保ちましょう。 また、セックス直後に排尿をすることで、病原菌を洗い流すこともでき、感染予防につながります。
体調がすぐれないときの性行為は避ける
病み上がりや疲れた状態のときは免疫力が低下していますので、従来よりも感染しやすくなっています。また、女性が生理中のときも、あまり望ましくありません。なぜなら、生理中の女性の性器は傷つきやすくなっており、その傷口を通じて感染することがあるからです。それだけではなく、女性の出血した血液から感染する可能性もあるからです。
性器を傷つけない
傷口から菌が侵入して感染することを避けるため、爪や道具で性器等を傷つけないようにしてください。